ホワイトニングって歯に悪いの? 1つ前: 歯のメンテナンスは保険が効く?料金や重要性について 1つ後: 歯が揺れる原因は?痛くても自然に治るのか?
「冷たい物を食べたり、飲んだりすると歯にしみて痛みを感じる」。このような経験がある人は多いと思います。虫歯がないにもかかわらず、冷たいものを口にしたときに痛みを感じる場合は「知覚過敏」を疑うケースが多いですが、中には「熱いお茶を飲んだとき」「おでんを食べたとき」など、熱い物を口にしたときに歯が痛むケースもあるようです。 ネット上では「歯ブラシが当たるだけで痛い」「熱い物でしみたときは激痛だった」などの体験談や、「冷たい物と熱い物とではどう違うの?」「放っておいたら自然に治る?」という疑問の声が上がっています。知覚過敏の症状や、冷たい物と熱い物とで感じる痛みの違いについて、吉祥寺まさむねデンタルクリニック理事で歯科医師の園田茉莉子さんに聞きました。 正式には「象牙質知覚過敏症」 Q. そもそも、知覚過敏とは何ですか。 園田さん「知覚過敏とは、歯磨き時など何らかの刺激が歯に加わったときに短くしみる症状のことをいい、虫歯が原因ではないものを指します。正式名称は『象牙質知覚過敏症』です。歯は口を開けたときに見える頭の部分(歯冠)と、歯茎や顎の骨の中に埋まっている根の部分(歯根)に分けられます。歯冠は3層構造で、歯の中心にある神経、それを覆う象牙質、さらにその外側にあるエナメル質から成ります。 歯根も3層になっていますが、一番外側はエナメル質の代わりにセメント質で覆われています。この、歯の表層を覆うエナメル質やセメント質が何らかの原因で剥げてしまい、象牙質がむき出しになると、その内部にある神経に刺激が伝わりやすくなり、痛みを感じるようになるのです」 Q. 知覚過敏と虫歯の違いは何でしょうか。 園田さん「虫歯は口の中の虫歯菌が糖を材料として酸を作り、歯を溶かしていく病気です。虫歯の症状も、冷たい物がしみることから始まり、ひどくなると熱い物もしみるようになってきます。ただし、症状は知覚過敏と似ていても、原因は明らかに細菌です。虫歯は悪くなっている部分を削って取り除かない限り、悪化していきます。治療でその部分を取り除いた後、詰め物をしたり、かぶせ物をしたりして治していきます。 これに対し、知覚過敏の原因は細菌ではなく、歯の表面が物理的に剥げたり、欠けたりして象牙質が表面に露出することによって、さまざまな刺激でしみるようになります。そのため、通常は削って取り除く治療ではなく、欠けてしまった部分が浅ければ、知覚過敏を防ぐ薬を塗り、深い場合には詰め物をして、刺激を遮断することで治します」 Q.
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冷たいもの、熱いものがしみる原因は?虫歯じゃない? ファーストデンタルクリニックの菊地です。 今日のテーマは、 冷たいもの、熱いものがしみる原因は?虫歯じゃないの?です。 冷たい飲み物や食べ物を口にした時や、 冷たい水でうがいをした時、 または熱い飲み物や食べ物を口にした時に、 歯がキーンとしみたことはありませんか?
熱いものがしみた時、口内に何らかの問題があるのは間違いありません。 そして、それが虫歯なのか何なのか、肝心の原因が分からないと気になってしまいますね。 そこで、こうした場合に考えられる歯の病気をいくつか紹介します。 つまり、熱いものがしみた時は、今回挙げた病気の可能性が高いことになります。 1. 虫歯 虫歯は進行度によって自覚症状は全く異なり、熱いものがしみた時は重度の虫歯の可能性が高いです。 ちなみに、初期段階では冷たいものがしみやすい特徴があります。 虫歯が進行すると、虫歯菌はどんどん歯の奥に侵入し、やがて神経にまで達してしまいます。 歯の表面のエナメル質、これが進行するとその奥にある象牙質、さらに進行すると歯の神経にまで達します。 この状態になると、常にズキズキと激しい痛みを感じ、さらに熱いものがしみるようになるのです。 このため、熱いものがしみる状態の虫歯であれば、神経を抜く必要があるほどの重度の虫歯が予想されます。 2. 被せ物に問題がある 虫歯治療などの際、最終的に被せ物をしますが、これが原因で熱いものがしみている可能性もあり、最も考えられる被せ物は銀歯です。と言うのも、銀歯の素材は金属だからです。 真夏の鉄板を考えると想像しやすいですが、金属というのは熱を伝えやすい特徴があります。 つまり、熱いものを食べた際の熱に銀歯が反応し、その奥にある神経に熱を伝えているわけです。 これによって、しみるという現象が引き起こされているのです。 この場合、被せ物だから仕方ないと我慢せず、歯科医院に行って相談するようにしてください。 3. 歯髄炎 虫歯や歯周病のような聞き慣れた病名ではないため、この病気自体を知らない人も多いです。 歯髄とは歯の神経のことであり、歯髄炎は歯の神経が炎症を起こす症状です。 歯髄炎を引き起こす要因は、重度の虫歯、重度の歯周病、さらには歯が割れているなどの外傷もあり得ます。 そして、歯髄炎は虫歯や歯周病同様に、進行するというやっかいな特徴を持っています。 ちなみに、熱いものがしみると言うのは、歯髄炎における初期段階の自覚症状です。 これを放置してしまうとさらに進行し、昼も夜も常に激痛を感じる状態になってしまいます。 4. 根管治療の影響 根管治療と言うのは、細菌に感染した神経などを除去する、歯の根にあたる部分の治療です。 これは治療そのものの難易度が高く、歯科の世界でも難しい治療の一つに挙げられます。 何しろ、歯の神経の形は人それぞれ異なっており、中には複雑な形をした神経の人もいるのです。 この場合、治療時に細菌を全て除去できず、細菌が残ってしまっていることがあります。 そうなると、熱いものがしみるという自覚症状が表れるのです。 対処としては、再度根管治療を行うか、もしくは歯の神経を完全に除去することです。 5.
自然治癒は不可能 上記のいずれの場合であっても言えることは、自然治癒は不可能だということです。 つまり、熱いものがしみる時は、一刻も早く歯科医院に行って治療する必要があります。 さらに言えば、熱いものがしみるのは歯が相当深刻な状態であり、そのまま放置するのは厳禁なのです。 とは言っても、時間やタイミングによっては、すぐに歯科医院に行くのが不可能なこともあるでしょう。 そういった場合は、痛み止めを飲むなどの応急処置で自覚症状を抑えてください。 最も、応急処置は治療の効果は全くないため、できるだけ早く歯科医院に行ける時間を確保してください。 6. 熱いものがしみるのは歯の危険信号 熱いものがしみる時に考えられる歯の病気をいくつか挙げましたが、どの可能性だった場合も症状は深刻です。虫歯であれば、重度のレベルになります。 被せ物が原因の場合、改善しない限り回復は見込めません。 歯髄炎であれば、熱いものがしみるだけでなく、常に激痛に襲われる症状に進行する可能性もあります。 根管治療の影響であった場合も、細菌が残っていることで、さらに症状が悪化するケースがあります。 つまり、熱いものがしみるという時点で、それは歯の危険信号なのです。 まとめ いかがでしたか? 最後に、熱いものがしみる場合はどんな病気が考えられるかについてまとめます。 虫歯 :重度の虫歯だと熱いものがしみる。この場合、神経まで虫歯菌に侵されていることが多い 被せ物に問題がある :銀歯を使用していると起こりやすい。金属は熱を伝えやすいという特性が影響 歯髄炎 :歯の神経が炎症を起こす病気。熱いものがしみるのは初期段階。放置するとさらに進行する 根管治療の影響 :根管治療は難易度の高い治療。細菌が残っていると、熱いものがしみることがある 自然治癒は不可能 :どの症状においても言えるのは、いずれも自然治癒は不可能 熱いものがしみるのは歯の危険信号 :どの症状においても言えるのは、いずれも症状は深刻である これら6つのことから、熱いものがしみる場合はどんな病気が考えられるかが分かります。 どの病気であったとしても、熱いものがしみるのは深刻な症状の可能性が高いです。 さらに進行すると、場合によっては眠れないくらいの激痛に見舞われることもあるのです。 このため、熱いものがしみると少しでも感じた場合は、すぐに歯科医院で治療を受けてください。
最後に、熱いもので歯がしみる原因についてまとめます。 1. 歯髄炎の可能性 :神経などが通っている歯髄の炎症で、熱いものがしみるのは歯髄炎の初期症状 2. 歯髄炎の原因 :虫歯の可能性が高いが、他には歯への衝撃や歯のヒビ割れなどの可能性もある 3. 歯髄炎の応急処置 :知覚過敏用の塗り薬を使用する、冷やす、歯に力が加わらないようにするなど 4. 歯髄炎以外の可能性 :歯周病、知覚過敏、銀歯の影響 これら4つのことから、熱いもので歯がしみる原因について分かります。 常に歯がしみるわけではないため、熱いもので歯がしみた時はそれをたまたまだと捉えてしまう人がいます。 しかし、熱いもので歯がしみる場合は100%何らかの異常が起こっています。 このため、症状が起こった時には必ず歯科医院に行って診てもらってください。
「冷たい物で歯が痛む」「熱い物で歯が痛む」の2パターンについて、さらに詳しく教えてください。 園田さん「一般的に、知覚過敏は冷たい物に反応します。中には熱い物がしみる場合や、冷たい物と熱い物の両方がしみる場合もありますが、基本的には一過性で、痛みの持続時間も短いです。 ところが一転して、熱い物で強く長く痛むことがあります。これは、歯の神経が刺激に対して弱っているためだと考えられます(虫歯でも同様の痛みが起こることがあります)。熱い物が強くしみて、冷たい物を口に含むと楽になる場合は、神経が完全に悪くなっていることが多く、治療が必要です。また、熱い物だけ痛みを感じるものの症状がそこまで強くない場合は、歯ではなく、歯茎の炎症が原因の場合もあります。 いずれにしても、知覚過敏の症状が以前に比べて強く出るようになったり、熱い物で痛むように変化したりした場合には注意が必要です。なお、知覚過敏ではその他にも、歯ブラシなどが歯に当たった場合に痛みを感じる『擦過痛(さっかつう)』や、甘い物や味の濃い物を食べたときに感じる痛みもあります」 Q. 知覚過敏を引き起こしやすい人の特徴はありますか。 園田さん「先述の通り、知覚過敏はエナメル質やセメント質が欠けたり、剥げたりすることで起こります。これらが欠けるのは、よほどの強い力が歯に加わったときです。硬い物を食べるのが好きな人、歯ぎしりや食いしばりがある人は歯にかなりの負担をかけています。歯並びが歯ぎしりや食いしばりに影響することもありますし、ストレスによって引き起こすことも往々にしてあります」 Q. 冷たい物や熱い物で歯が痛むとき、やってはいけないNG行為はありますか。 園田さん「冷たい物や熱い物で歯が痛むのは、歯の中心に存在する神経が痛みを感じているからです。さらに強い刺激を与えてしまうと、神経はその刺激に耐えることができずに弱っていきます。神経が弱ると最終的には死んでしまい、神経を取る治療が必要になる場合があります。そのため、痛みを感じるときには、痛みを誘発する刺激を与えることはNGです。荒療治のように、冷たい物や熱い物をあえて摂取することはしないでください」 【関連記事】 歯科医が警鐘を鳴らす、食べていると確実に「死」に近づく食べ物とは? 食事中に思わず「痛っ! !」 頬の内側をかんでしまう原因と予防・対処法 おにぎりは「ラップ」で包むべきか、「アルミホイル」で包むべきか 今日のテーマは「肛門」 悩んだら洗ってはいけないと専門家 捨てないで!
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